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2010年10月27日水曜日

片づけられない母について

実家の片づけ…それは私が思っているよりも大きな問題を含んでいるようだ。

母は共働きで忙しく掃除の時間がとれないと言うので、
私が家を出てからも、週末は家事をするために戻って来ることを望んだ。
そのことは、私自身にとってかなりイヤなことだったが、
「娘が家のことするのは当たり前だ」と。

母が退職し、これで私も実家から解放されると思いきや、本当に大変だったのはそれからだった。
だれしも、忙しく働く母親(それも非協力的な夫と三人の子供を抱えた)に
完璧な家事を期待しない。が、退職し、一主婦となり、子供も独立して、
介護状態の祖父母もいない、家が片づかないとしたら…。

母は前にもまして、私を呼び出すようになった。

私は、家に帰る度になぜこんなに散らかるか、まったく理解できないまま、
粛々と掃除をしていた。
母はいろんな言い訳をしていた。すべて父のせいだと。
しかし、実際に掃除する私からしたら、父は散らかすのは散らかすが、
それは掃除するという習慣があまりない、ごく普通の昔の男の散らかしであって、
だいだい1~2時間も掃除すれば元の状態に戻った。

しかし、母の場合は違う。まず台所は、流しはきれいにしてあるが、冷蔵庫の中は、
いつもいっぱい、賞味期限切れのものなどはかわいいほうで、傷んだ野菜の上に
買って着たままのポリ袋の状態で平気で積み重ねてある。
その状態が台所の床や腰高のカウンターの上まで続いている。
これを仕分けて、整理し、ほこりをとり、きれいに並べると、
台所で半日はたっぷりかかる。

そして、掃除してきれいになったものの、その状態はもって一カ月。

リビングも母の部屋もそう。
それは次第に勢力をのばし、今は主のいない子供部屋や客間まで浸食してきた。

そのことで、父と母と私の間で口げんかが絶えない状態になり、
片づけても片づけも片づけてもまた一ヶ月後にはカオスと化す家に、
私は疲れきってしまった。

私は収納のハウツー本や情報を集めて、自分のできるかぎりのことをしたが、
ある日はた、と気がついた。

を母はきれいに暮らしたいと口癖のように言うが、ほんとの望みは別で、
その気持ちを、真の母を理解できない私がいるのではないかと。

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