実家の片づけ…それは私が思っているよりも大きな問題を含んでいるようだ。
母は共働きで忙しく掃除の時間がとれないと言うので、
私が家を出てからも、週末は家事をするために戻って来ることを望んだ。
そのことは、私自身にとってかなりイヤなことだったが、
「娘が家のことするのは当たり前だ」と。
母が退職し、これで私も実家から解放されると思いきや、本当に大変だったのはそれからだった。
だれしも、忙しく働く母親(それも非協力的な夫と三人の子供を抱えた)に
完璧な家事を期待しない。が、退職し、一主婦となり、子供も独立して、
介護状態の祖父母もいない、家が片づかないとしたら…。
母は前にもまして、私を呼び出すようになった。
私は、家に帰る度になぜこんなに散らかるか、まったく理解できないまま、
粛々と掃除をしていた。
母はいろんな言い訳をしていた。すべて父のせいだと。
しかし、実際に掃除する私からしたら、父は散らかすのは散らかすが、
それは掃除するという習慣があまりない、ごく普通の昔の男の散らかしであって、
だいだい1~2時間も掃除すれば元の状態に戻った。
しかし、母の場合は違う。まず台所は、流しはきれいにしてあるが、冷蔵庫の中は、
いつもいっぱい、賞味期限切れのものなどはかわいいほうで、傷んだ野菜の上に
買って着たままのポリ袋の状態で平気で積み重ねてある。
その状態が台所の床や腰高のカウンターの上まで続いている。
これを仕分けて、整理し、ほこりをとり、きれいに並べると、
台所で半日はたっぷりかかる。
そして、掃除してきれいになったものの、その状態はもって一カ月。
リビングも母の部屋もそう。
それは次第に勢力をのばし、今は主のいない子供部屋や客間まで浸食してきた。
そのことで、父と母と私の間で口げんかが絶えない状態になり、
片づけても片づけも片づけてもまた一ヶ月後にはカオスと化す家に、
私は疲れきってしまった。
私は収納のハウツー本や情報を集めて、自分のできるかぎりのことをしたが、
ある日はた、と気がついた。
を母はきれいに暮らしたいと口癖のように言うが、ほんとの望みは別で、
その気持ちを、真の母を理解できない私がいるのではないかと。
人気の投稿
-
例のお菓子を買いに、再びローソンに行ったら、 別のお菓子が置いてあった。 この間はちょうど入れ替え時だったのね。 (初めて見たもの。棚ひとつ空になってるコンビニ。) 置いてあったメーカーのお菓子は、前からあるもので、食べたこともあるが、 値段も高いし、あんまり好みじ...
-
今読んでみたい本は毎日新聞で養老孟司先生が評していた 『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』 坂口恭平・著 である。 自分の生活スタイルを、都市のサバイバル生活者であると認識していたので、 このタイトルを読んだ時はちょっとびっくり。 私は今でもかなりサバイバーな生活を...
-
最近、マンションの照明の取り付け工事があり、 エントランスと入口が新しくなった。 たかが照明というなかれ。 すごく感じよくなって、びっくり! 明るく、おしゃれになった。 照明でこんなに変わるとは思わなかった。 インテリアの本なんかにも、照明のこと はよくかい...
-
お菓子大好き!である。 日本に生まれてよかったなと思うのは安いお菓子が大変美味しいこと。 海外に行ったことのある人なら、絶対感じたと思うが、美味しいお菓子は その国ごと沢山あるけど、たいていは高く、 庶民が気軽に食べられる、袋入りのお菓子は味がガサツだ。 たま~に...
-
なんでも日記 ガロ日記 Webサイト制作か ブログなんでもノート ひろりの日記 きまぐれ日記 知の何でも日記 なんでも日記 F ゆブログ つぶやきブログ よそ見日記 k日記 ヒラメキツリー お気楽日記
-
旅は大好きだ。 ホントはちゃんとした、旅行らしい旅行より、 バックパッカー的な放浪の旅ほうが好きだ。 (野宿にも憧れる。が実際にはつらいだろうな。) 行く先も目的もなく時間も決めず、なんとなく歩きながら、 感じるものを感じるという旅。 しかし現実には経済的、時間...
-
片づけられない母の娘だけあって、掃除は苦手だ。 多分人の5倍か10倍のエネルギーを使わないとできない。 土曜やっと前の仕事の不要書類一式かたずけた。 最近「個人情報保護法」とやらがかしましく、 こういう書類もうっかり捨てられない。 全部シュレッダーして、捨てるのに...
-
先日、NHKで「断捨離」についての番組を見た。 ほんと、この言葉は最近のはやりのようだ。 今年もそろそろ大掃除の 季節だが、1DKの部屋で 本格的にやるのはキッチンまわりくらいで、 たいしたことはない。 2時間もあれば十分である。 問題なのは掃除よりも 整理。まさ...
0 件のコメント:
コメントを投稿