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2010年10月27日水曜日

「わが友マキアヴェッリ」の本

昨日でやっと塩野七海さんの本を読み終えた。
「わが友マキアヴェッリ」の文庫本のである。

ルネッサンス期を生きた、仕事中毒の官僚、。
マキアヴェッリ君が政変に巻き込まれて失脚し、そのあと田舎に引っ込んで
失意のなか、苦しみながら自分も思いを込めて書いた数々の名作を世に送りだす。

マキアヴェッリといえば、陰謀大好きのくらい奴みたいな
イメージだったのが正反対だったのが面白かった。
彼は超有名な「君主論」を始め、
多々の名著をものにした人だけど、その他に
戯曲(それもちょっとエッチでばかばかしいコメディ)も書いていたのも知らなかった。
特にプライベートな手紙は面白くて、同僚に送った手紙なんか、
みんなで回し読みしていたらしい。(確かに今よんでもおちゃめ!)

もし現代にマキャベリが生きていたら、超人気ブロガーになったに違いない。

時は華麗なるルネッサンス、登場人物も豪華、でほんとに本を読む楽しみを
味あわせいただいた。

私がそれにもまして気になったのは解説の佐藤優氏。

あんまり時事ネタには詳しくないので、この人のことを知らなかった。
(そういえば、こんなことあったよな~。って程度)

しかしとても気になる人なので、今度はこの人の本をよんでみようかな。
めちゃめちゃやばい感じだけど。

片づけられない母について

実家の片づけ…それは私が思っているよりも大きな問題を含んでいるようだ。

母は共働きで忙しく掃除の時間がとれないと言うので、
私が家を出てからも、週末は家事をするために戻って来ることを望んだ。
そのことは、私自身にとってかなりイヤなことだったが、
「娘が家のことするのは当たり前だ」と。

母が退職し、これで私も実家から解放されると思いきや、本当に大変だったのはそれからだった。
だれしも、忙しく働く母親(それも非協力的な夫と三人の子供を抱えた)に
完璧な家事を期待しない。が、退職し、一主婦となり、子供も独立して、
介護状態の祖父母もいない、家が片づかないとしたら…。

母は前にもまして、私を呼び出すようになった。

私は、家に帰る度になぜこんなに散らかるか、まったく理解できないまま、
粛々と掃除をしていた。
母はいろんな言い訳をしていた。すべて父のせいだと。
しかし、実際に掃除する私からしたら、父は散らかすのは散らかすが、
それは掃除するという習慣があまりない、ごく普通の昔の男の散らかしであって、
だいだい1~2時間も掃除すれば元の状態に戻った。

しかし、母の場合は違う。まず台所は、流しはきれいにしてあるが、冷蔵庫の中は、
いつもいっぱい、賞味期限切れのものなどはかわいいほうで、傷んだ野菜の上に
買って着たままのポリ袋の状態で平気で積み重ねてある。
その状態が台所の床や腰高のカウンターの上まで続いている。
これを仕分けて、整理し、ほこりをとり、きれいに並べると、
台所で半日はたっぷりかかる。

そして、掃除してきれいになったものの、その状態はもって一カ月。

リビングも母の部屋もそう。
それは次第に勢力をのばし、今は主のいない子供部屋や客間まで浸食してきた。

そのことで、父と母と私の間で口げんかが絶えない状態になり、
片づけても片づけも片づけてもまた一ヶ月後にはカオスと化す家に、
私は疲れきってしまった。

私は収納のハウツー本や情報を集めて、自分のできるかぎりのことをしたが、
ある日はた、と気がついた。

を母はきれいに暮らしたいと口癖のように言うが、ほんとの望みは別で、
その気持ちを、真の母を理解できない私がいるのではないかと。

講座生のみなさんのブログです

2010年10月26日火曜日

片づけられない女

「片づけられない」
これは私の人生に深く関わってきた重大なテーマである。

私の両親は共働きで、おまけに父は昭和一ケタ生まれの亭主関白。
家のことは妻におまかせ。
母は「忙しい」が口癖で、それでも、一所懸命に三人も子供を育ててくれた。
お料理が好きだったので、遠足の時には早起きして、お弁当に海苔巻を作ってくれた。
小さいころは手作りの洋服なんかも着せてもらった。
が、部屋はいつも散らかっていた。
母は「今は手が回らないけど、退職したら、キチンと掃除した、
きれいな家にきれいに住みたい。」と常々もらしていた。
私達家族のみんなもそんな暮らしができる日を夢見ていた。

が、それはついに夢に終わった。
母は退職し、家を新しく建て、子供達は皆、独立したにもかかわらず。

実家で人が集まることがあるたびに(法事、里帰り、盆暮れ正月等々)
その度に、(大体2~3カ月に一度の割合になる)
私はよびもどされ、ほぼ一カ月の休みをすべて返上して、家を掃除していた。
その状態がおかしいのではと思い始めたのはここ何年かである。

母は言い訳する。
「お父さんが散らかす」
「○○○があって忙しかった。」
「もらったから捨てられない。」

そして私が休日返上して、朝から晩まで掃除してやっときれいになった家も
2週間もすると、また前の状態に戻るのである。
イメージとしては、近頃よくテレビでもみる、ゴミ部屋の80%割り引いた感じ。
自分自身ならまだしも、親、特に母親がこんなだと娘はつらい。
母が掃除できないのは、ADHDが原因かも?と疑っている今日この頃である。

「片づけられない」悩みもつ人は多いと思う。
世の中には、そんな人々を救済すべく、ハウツー本や、収納のノウハウがあふれている。
しかし母のような、なにか決定的な欠陥があるとしか思えない人の場合の、
有効な手段があれば、ぜひ教えて欲しい。
私の平和な休日のためにも。

2010年10月21日木曜日

片づけできない母を知った日

リフォーム関連の本やテレビ番組をよく見る。それは片付いた部屋で暮らしたいからだ。
理想は図書館のような部屋。
すっきりと、収まるべきところに収まって、大好きなものだけある。
飾りや装飾はなくシンプルに暮らせる場所。

昔、ある人に「部屋はその人自身を映す鏡」と言われたことがある。
ホントにそうで、自分自身の精神状態をあからさまに表すのが自分の部屋である。
気持ちが荒れていると、部屋もあれ、毎日気持ちよく、充実していると、部屋もきれいだ

私の場合、自分の理想の部屋までの道のりは長かった。
まず独立して家を出るするまでは、母の言いなりの生活しかできなかった。
自分の好みの家具やインテリアはいっさい認められなかった。
やっと家を出た後にも、学生の頃はお金がなく、とても優雅な一人暮らしはできない。
就職して、少し生活に余裕が出来た頃、私は重大な発見をした。

片づけが出来ないのである。ものがすぐに溢れてしまうのである。
その頃、一日15時間くらい仕事していたので、掃除する気持ちの余裕も時間もなかった。
あんまりひどい状態の私を見かねて、友人が掃除にきてくれた。
それでまたびっくりした。友人はなんと、最初に不要なモノを
どんどん捨て始めたのである。

そして、部屋はみるみるきれいになった。

「そうか、すてればよかったんだね。」と私。
「!!!。今までどうしていたの?」
「収納家具を買って、入れていた。」
「!!!!!。それじゃ、収納家具の分だけ部屋がせまくなるし、
よけい散らかるでしょ。」
「だって母がそうしてたから…」

そう、それが母が「片づけられない女」なんじゃないかと思った瞬間だった。

2010年10月20日水曜日

藤沢周平先生にはまってます。

秋の夜長に読書なんて、あんまり定番すぎて面白くもないのだけど、
やっぱり、読書はいいです。

ここ5年間くらい、本は買わずにもっぱら図書館。
土日で10冊借りて、一週間で読む、というぺース。
自宅から近い図書館にいくんですが、そんなに大きな図書館ではないけど
それでも読みつくせるものでありません。(あたりまえですが)

おもに国内外の歴史小説を中心に読んでいます。
今はまっているのは、藤沢周平先生。
学生のころから江戸時代が好きで、かなり乱読はしてたつもりなんですが、
藤沢先生は、全然読んだことなくて、映画(キムタクとかの)原作者のイメージ
くらいしかなかったんですが、
ある人から借りた一冊がきっかけで開眼してしまいました。

藤沢先生の魅力は、もちろん一冊の本のクオリティの高さは
言うまでもないんですが、超多作な方だということ。
読んでも読んでも全作品読み終えないんじゃないかと思えるのがスゴイ。
それとシリーズ作品が多いのもうれしい。
大好きな登場人物達に、ずっと会い続けられるのは、愛読者にとってなによりだから。

同じように魅力を感じている人も大変多いからでしょうか、
藤沢ワールド関連の本(かなりマニアックな感じの)だけでも膨大な数にのぼり、
またそれも読むのもこれからの楽しみのひとつです。

しかし、あんまり作品が多いので、前読んだ本かどうかを忘れてしまい
同じ本を二度三度借りてきてしまうことがあります。

今、ブログ作成の授業受けているので、この機会に読書日記およびリスト等作って、
読みっぱなしにせず、「読書」というものをなにか形に残したいなと思っています。

さて、今日はを読もうかな。

2010年10月19日火曜日

片づけられない女

「片づけられない」
これは私の人生に深く関わってきた重大なテーマである。

私の両親は共働きで、おまけに父は昭和一ケタ生まれの亭主関白。
家のことは妻におまかせ。
母は「忙しい」が口癖で、それでも、一所懸命に三人も子供を育ててくれた。
お料理が好きだったので、遠足の時には早起きして、お弁当に海苔巻を作ってくれた。
小さいころは手作りの洋服なんかも着せてもらった。
が、部屋はいつも散らかっていた。
母は「今は手が回らないけど、退職したら、キチンと掃除した、
きれいな家にきれいに住みたい。」と常々もらしていた。
私達家族のみんなもそんな暮らしができる日を夢見ていた。

が、それはついに夢に終わった。
母は退職し、家を新しく建て、子供達は皆、独立したにもかかわらず。

実家で人が集まることがあるたびに(法事、里帰り、盆暮れ正月等々)
その度に、(大体2~3カ月に一度の割合になる)
私はよびもどされ、ほぼ一カ月の休みをすべて返上して、家を掃除していた。
その状態がおかしいのではと思い始めたのはここ何年かである。

母は言い訳する。
「お父さんが散らかす」
「○○○があって忙しかった。」
「もらったから捨てられない。」

そして私が休日返上して、朝から晩まで掃除してやっときれいになった家も
2週間もすると、また前の状態に戻るのである。
イメージとしては、近頃よくテレビでもみる、ゴミ部屋の80%割り引いた感じ。
自分自身ならまだしも、親、特に母親がこんなだと娘はつらい。
母が掃除できないのは、ADHDが原因かも?と疑っている今日この頃である。

「片づけられない」悩みもつ人は多いと思う。
世の中には、そんな人々を救済すべく、ハウツー本や、収納のノウハウがあふれている。
しかし母のような、なにか決定的な欠陥があるとしか思えない人の場合の、
有効な手段があれば、ぜひ教えて欲しい。
私の平和な休日のためにも。

2010年10月18日月曜日

本に淫して

web作成講座が始まって 早一週間。
とにかく デジタル嫌いの超アナログ人間なので、とってもつらい。
数字も英文字も3文字以上並ぶと、なにかの呪文か、いや呪いにしか思えない。

それで、このストレスを発散させる方法としてやはり読書でしょう。
とにかく無味感想な記号の羅列から解放され、秋の夜長に言葉によるシンフォニーに身をゆだねる快感。
ドライアイに近視、さらに最近は老眼?の三重苦にもめげず、本に淫する日々。

だいたい平日で一日一冊、休日は2冊~のペースで読んでます。
どんな本を読んでいるかというと…
だいぶ前からなのですが、歴史小説がマイブームなのでそのたぐいを乱読しおりました。
それで最近はまって読みだしたのが、藤沢周平先生です。
なんで今頃?とつっこまれそうですが、とにかく癒されるんです。

なんなんでしょうね。本を読んでいる間は、まったく藤沢ワールドにつかりきり
登場人物とともに泣き笑いし、その世界から、たくさんの勇気や愛をもらって現世に帰って来る感じです。
まず、文章がうまい。人物描写がすごく深い。なんといっても人間に対する深い愛がある。

それと私にはわかりませんが、非常に歴史的背景の洞察鋭い(いろいな評論家や作家さんいわく)ので
たしかな世界観に安心して、その世界にただよえます。
剣豪小説ってなんとなく「おっさん」ぽいイメージだったんですが、FUZUSAWAワールドの
とても繊細な心理描写、情景描写はもはや極上の恋愛小説。

秋の夜長に美酒に酔うがごとく、日々漂っています。