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2010年10月21日木曜日

片づけできない母を知った日

リフォーム関連の本やテレビ番組をよく見る。それは片付いた部屋で暮らしたいからだ。
理想は図書館のような部屋。
すっきりと、収まるべきところに収まって、大好きなものだけある。
飾りや装飾はなくシンプルに暮らせる場所。

昔、ある人に「部屋はその人自身を映す鏡」と言われたことがある。
ホントにそうで、自分自身の精神状態をあからさまに表すのが自分の部屋である。
気持ちが荒れていると、部屋もあれ、毎日気持ちよく、充実していると、部屋もきれいだ

私の場合、自分の理想の部屋までの道のりは長かった。
まず独立して家を出るするまでは、母の言いなりの生活しかできなかった。
自分の好みの家具やインテリアはいっさい認められなかった。
やっと家を出た後にも、学生の頃はお金がなく、とても優雅な一人暮らしはできない。
就職して、少し生活に余裕が出来た頃、私は重大な発見をした。

片づけが出来ないのである。ものがすぐに溢れてしまうのである。
その頃、一日15時間くらい仕事していたので、掃除する気持ちの余裕も時間もなかった。
あんまりひどい状態の私を見かねて、友人が掃除にきてくれた。
それでまたびっくりした。友人はなんと、最初に不要なモノを
どんどん捨て始めたのである。

そして、部屋はみるみるきれいになった。

「そうか、すてればよかったんだね。」と私。
「!!!。今までどうしていたの?」
「収納家具を買って、入れていた。」
「!!!!!。それじゃ、収納家具の分だけ部屋がせまくなるし、
よけい散らかるでしょ。」
「だって母がそうしてたから…」

そう、それが母が「片づけられない女」なんじゃないかと思った瞬間だった。

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