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2010年11月8日月曜日

心理学と茶道の本

先週は図書館にいけなくて、読む本ないなとおもっていたら、
実家に母が買った茶道の本のなかに
面白そうな本があったので読んでみた。

タイトルは
「茶道心講 茶道を深める」

作者は
岡本浩一

単なるハウツーものではないようで、
写真ページもしぶいし、
タイトル帯のコピーががそそられる。
「心理学者、茶道を語る」とかなんとか…。


プロフィールをみると岡本浩一氏は社会心理学者で、
日本では初めての「リスク心理学」が専門とのこと。
そういえば、何冊がビジネス書のたぐいでチラ読みしたが覚えのある人だ。

薄い本だし、茶道の雑誌に連載されたコラムに書き足して
まとめたものなので、シーツの洗濯やふとん干しをしながら、
2時間弱で読み終わった。

元がコラムなので、軽く書いてあるし読みにくくはないが、
内容が深いので、読み飛ばすのには、惜しい本という感じ。

一番、面白く思ったのは、
利休とキリスト教の思想的なかかわりについて。

たとえば、茶室に入室するのには、「ニジリ口」という
狭い入口から腰をかがめて入るのだが、
それは聖書の「狭き門より入れ」を体現させたものであるとか、
ふくさ捌きはカトリックのミサの礼式の影響をうけているとか。

ちょっと、目からうろこで非常に面白かった。

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